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補助事業に失敗!閉店しました
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この記事を執筆した2023年4月現在ですが、
どうやら世界的にはプライベートバンク大手のクレディ・スイス銀行の経営悪化もあり景気は減速傾向のようですね。

今日のブログでは
景気が減速傾向になった場合や事業が上手くいかない場合の対策について書いてみたいと思います。

補助事業に失敗!閉店しました。

昨年の4月のことです。
飲食店を経営するAさんから相談を受けました。

2020年に補助金採択を受けて新規出店したお弁当店毎月赤字が続いているという相談でした。
コロナ感染症の影響によりテイクアウト需要が増えるとにらんでのお弁当専門店の出店でした。
しかし出店当初の売上目標には遠く及ばず食材原価の高騰や人材不足により思ったような利益が出ていませんでした。

そこでAさんと一緒に経営改善策を考えることになりました。

メニュー改善はできないか?
広告宣伝は強化できないか?
店舗を移転したらどうか?
経費削減はできないか?

いろんなシミュレーションを通じて店舗の存続方法を考えたのです。
しかし答えは「難しい」でした。

そこでAさんは閉店を決意しました。
出店してから1年半での閉店でした。

新事業の失敗が増えています。

さて当社では新しい事業に挑戦したけど上手くいかずに撤退したいという相談をちらほら受けるようになりました。

「高級食パンのお店を閉めました」

「事業再構築で出店したお店閉めようと思います」

私はこうした相談時に思うことがあります。

それは
新しい事業に失敗はつきものだということ。
失敗すること自体はしょうがない。

なぜなら

失敗はやってみないとわからないことが多いから。

だから

失敗を攻めることはできないと思います。

ただし大事なことがあります。

「撤退するタイミング」です。

残念ながら中小企業の多くの経営者はギリギリまであきらめずに頑張ってしまう。
そうすると借金が膨らんで
辞めるにやめられなくなってしまうのです。

それが一番怖い。

撤退するなら決断は早い方がいい。
その見極めができるかどうか!
それが経営者の資質だと思います。

攻めの撤退!V字回復!

さて
冒頭で紹介した飲食店Aさん実はお弁当店を閉店した後に既存店の経営改善を当社で支援させていただき見事V字回復を果たすことができました。

当時の閉店とV字回復についてAさんからコメントをいただきました。

ここで紹介させていただきます。

①お弁当店を1年半で閉めた直接の理由は何ですか?
売上が思うようにあがらなかったからです。
石川社長に相談したところ、続けるとしたらどうなるか、閉店するとしたら残りの店舗でどのくらいの売り上げをあげればいいかなど様々な側面から計算していただき、その結果閉店することにきめました。

②閉店後に経営を見直すことにした一番の理由は何ですか?
私が何も経営について理解していなかったからです。
何もわからずどんぶり勘定でもコロナ前はなんとかなっていたのですが、コロナで大赤字をだし、でもどうしたらいいかわからないという状況でとにかく藁にも縋る気持ちでお願いしました。

③実際に経営改善の効果はどうでしたか?
主婦でもある私には家計に置き換えて考えることができとてもわかりやすかったです。
ただ売上を上げればいい、原価や人件費を減らせばいい、ではない考え方にスタッフたちも共感してくれ、今はみんなでどうしたらいいか考えながら取り組めるようになりました。
(以下略)

経営改善に興味のある方をシャイン総研ではサポートする仕組みがあります。
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