先日、
今年の5月に開業した経営者Nさんから
資金繰りの相談を受けました。
創業時に2000万の融資を受けましたが
半年で残り300万円・・・
あと3ヵ月で資金がショートする・・・
追加融資を受けたいとのことでした。
お金はいくらまで借りていいのか?
さてこのメールをお読みの皆様に
質問をさせていただきます。
金融機関からの借入って
いくらまで借りることができると思いますか?
皆様の会社の
借入限度額はいくらになるか
おわかりでしょうか?
私自身
融資の経営相談で一番多いのが
以下の質問です。
「うちの会社、まだお金借りられますか?」
つまり
自分の会社が
いくらまで融資を受けることができるかが
わからない会社が多いのです。
ご自身の会社はどうでしょうか?
いくらまで借入ができるのか
目安はお持ちでしょうか。
月商の3ヵ月分は本当か?
インターネットの検索サイトなどで
「借入はいくらまでできるか」
で検索してみました。
そうするといくつかのサイトで
「月商の3ヵ月分」と出てきます。
月の売上の3ヵ月分です。
単純に計算すると
月売上500万の飲食店なら1500万円
月売上5千万の製造業なら1億5千万円
となります。
融資の限度額は月商の3ヵ月分??
これってあっているのでしょうか?
「借りれるか」ではなく「返せるか」
さてここで
「借入の限度額 お金はいくらまで借りれるか」
について私の持論を紹介します。
私の持論は
「お金はいくらまで借りれるか?」
ではなく
「お金はいくらまで返せるか?」
で考えるべきだと思います。
なぜなら
金融機関の融資判断基準の原則は
「貸したお金が返ってくるか?」
だからです。
例えば
弊社クライアントの鍼灸師のAさん
月の売上は60万前後でした。
月商の3ヵ月なら借入限度額は180万
しかしAさんは今回
2400万の融資を受けました。
なんと月商の40ヵ月分です。
確かに
最初は金融機関に断られました。
「年商(月商の12か月分)を超える融資はできません」
と言われました。
しかしその半年後に
「借りたお金をどうやって返すか」の計画を提出
月商の40か月分の2400万の融資を受けることができたのです。
あなたの会社の借入限度額を教えます。
今日のまとめです。
「いくらまでお金が借りれるか?」
その答えは
「いくらまで借りたお金が返せるか」
に比例します。
そしてその借りたお金の返済は
経費や税金を払った後の利益から返済します。
つまり
税引後利益の額によって
借入限度額の上限は変わるのです。
皆さんの会社は
税引き後利益は年間いくら出ていますか?
決算書のなかの
損益計算書の税引き後利益の金額を確認してみてください。
単純計算ならその税引後利益の10倍までは
融資を受けることができるでしょう。
言い換えると「税引後利益の良し悪し」が
会社の借入限度額に比例するのです。
借入限度額は会社の信用度に比例します。
だから借入限度額も
会社の信用度も
売上の良し悪しでは決まらないのです。
つまり
良い会社を作りたかったら
「売上よりも税引後利益を増やすこと」
だと私は思います。
今回は以上です。
それでは皆さん
今日も一日
利益を出して良い会社を作っていきましょう。