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株式会社萬来軒 代表取締役 藤ノ木 久史
赤字からの脱却:キャッシュフロー経営講座を活かした補助金活用と日次決算の効果
東京都葛飾区で「中華麺屋 まんまる」の屋号で20年以上にわたりラーメン店を経営。コロナ禍で売上が減少したため、シャイン総研を通じて補助金を活用した。その後、シャイン総研が提供する経営支援講座を利用し、日次決算、キャッシュフロー経営講座、飲食店サポートを受ける。
お店の創業の経緯と補助金の活用方法を教えてください
ラーメン店を開業したのは私ですが、会社自体は祖父の代から続く3代目です。町中華だったのですが、「こだわりのラーメン」を提供したくてラーメン店に転換しました。スープ・麺は1年以上かけて開発した自信作でメディアにも多く取り上げられました。コロナ禍で赤字となり、シャイン総研さんに依頼して事業再生構築補助金を活用しました。急速冷凍機を購入して鮮度を保ったテイクアウト用のラーメンセットを始めたほか、フードトラック販売にも乗り出しました。セントラルキッチンも導入したので移動販売車でも素早く提供できるようになりました。店舗でもセントラルキッチンに料理人を集約できるので、アルバイトスタッフは接客に注力できるようなりました。
日次決算、キャッシュフロー経営講座、飲食店サポートを受けた理由と感想を教えてください
補助金申請をお願いしたときの対応がとても良かったので、その他の経営支援メニューも利用してみようと思いました。どれも大変役に立っています。赤字の原因が見えるようになり、従業員の仕事に対する意識も高まりました。それまでは私たち経営者と従業員の間には溝を感じていたのですが、売上や利益を公開することで原価率を意識し、お店の利益を自分の財布のように考えてくれるようになりました。利益が自分たちの目に見える形で還元されるのも大きいと思います。お店の数字をオープンにするのは躊躇もありましたが、数字が上がればそれだけ従業員のモチベーションアップにつながります。今では従業員がアルバイトスタッフに向けて動画を見せて教育してくれるほどです。今の若い子には昔のようにお尻を叩いても通じません。従業員に自発的な行動を促すにはどうすればよいか、シャイン総研さんの講座で勉強させてもらいました。
目指している将来の姿を教えてください
経営者としてこれまでの自分の採点するならば「50点」といったところです。2代目の父からお店を継承するときにラーメン店にしましたが、その頃は多店舗展開も視野に入れてたり、「お山の大将」でした。ラーメン店がこれほど難しいとは思いませんでした。反面、50点をつけたのは20年以上も続けているからで、意外としぶといです(笑)。最初は全然売れなかったのですが、味を変えずにひたすら打ち込みました。去っていく人も多くて不安でした。もう従業員に苦労をさせたくはありません。セントラルキッチンの導入で従業員の負担もかなり減りました。独立を目指している者もいます。今の目標は5年間で6,000万円を貯めることです。スタッフは10人程度ですが将来は30~40人に増やして、思いを共有できる仲間と、仕事を楽しみながら利益を出せる会社にしたいと思っています。