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値上げで成功する会社と失敗する会社
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2023年5月の現在、物価高が止まらない状況が続いています。

「うちも値上げしないといけない!」
「石川さん、値上げはどうしたらいいと思いますか?」

そんな相談が増えています。

物価高原因の倒産が過去最高に

帝国データバンクの調査によると、
2022年度の「物価高倒産」は463件と、
前年度の136件から3.4倍に増加したことが
明らかになりました。

業種別にみると、
製造業(96件)、建設業(94件)、
運輸・通信業(83件)など、価格転嫁率の低い業種が目立っています。

こうしたデータを見る限り
値上げしないと生き残れない……
そんな風潮になってますね。

皆さんの会社はいかがですか?
値上げ問題、どう対応していますか?

値上げで失敗する会社

先日
近くの蕎麦屋さんでランチを食べました。
そのお蕎麦屋さんは昼時はサラリーマンで行列ができる店でした。
12時過ぎに行列覚悟で伺いました。

するとどうでしょう。
12時過ぎでガラガラで空いてます。

「ラッキー!空いてる!」

喜んで座った後です。
メニューを見てビックリ!

ランチが一律1000円になっていました。

「あれっ?この前までかつ丼セット800円だったはず」

何の説明もなく全品値上げになっていました。
壁やメニューを見ましたが値上げの説明はどこにもありません。

「しばらく来てなかったからしょうがないか・・」

あきらめて1000円のかつ丼セットを頼みました。

残念ながら味もボリュームもサービスも800円のときと何も変わりませんでした。

店舗が空いている理由がわかった気がしました。
(このお店値上げで失敗しているな・・・)

メニューもサービスも何一つ変わらず値段だけが200円と25%アップ・・・
サラリーマンにはきついでしょうね。

おそらくランチの客数は落ちているでしょうね。

値上げで成功する会社

反対に値上げに成功している会社を紹介しましょう。

岐阜県にある和食屋さん
ランチは1,000円均一の定食で
サラリーマンの行列ができていた店です。

地元では有名な高級和食店お昼も食材にこだわるお店です。

「1,000円だとやってもやっても利益が出ない・・・」
そんな状況が続きました。

そこで店主は、意を決して値上げを決意します。

そしてあろうことか
思い切ってランチの値段を倍にしたのです。
1,900円と2,800円の懐石ランチです。

それまでのランチの単価の倍です。
果たしてどうなったか……。

案の定、皆さんの想像通りお客様が激減します。

「なんでこんなに高くなったの!」

サラリーマンが誰も来なくなりました。

でも店主は我慢しました。

「もうサラリーマン相手のランチはやらない」
と決めていたからです。

するとどうなったか・・・・・

実は今、
こちらのお店は客単価2,500円で連日満席です。
誰が来るかというと地元のマダムです。

お昼からノンアルのカクテル付きで
懐石ランチを楽しんでいます。

お客様も感激です。
そしてお店の利益も倍増しました。

損益分岐点は実は4つある

今日のまとめです。

値上げをする前に損益分岐点をしっかり分析することを
お勧めします。

ご存じでしょうか?
損益分岐点というのは実は4つあるのです。

私たちシャイン総研では
経営に関する相談をいつでもお受け付けしております。
値上げのノウハウを勉強して業績倍増しましょう!