伊勢神宮の参拝客でにぎわう「おはらい町」に店を構えて100余年。「ゑびや大食堂」は伊勢の新鮮な海の幸、山の幸で観光客の舌をうならせてきた老舗。その経営を担う小田島春樹氏は2012年の入社以来、店舗のIT化を推し進め、10年間で売上は5倍、利益率は10倍に。今や飲食・小売業界向けにDX導入支援を手がけるIT企業へと姿を変えた。まさにDXのお手本のような成功事例はどのように生まれ、他社が学ぶべきポイントは何か。
今回の見学会では、DX食堂の現場(裏側)を見学、また、DX食堂の立役者である小田島社長に話を伺います。
飲食店や小売店の最大の課題は「店を開けてみないと数字がわからない」ということだと思います。天候や気温に集客が左右され、思うように売上や利益を上げることができない。そんな課題をゑびや大食堂はDXで解決しています。私自身、今年10月に現場を見学しました。ゑびや大食堂では、データとAIを活用し、45日先まで売上と利益が見えています。そして、数年前まで飲食店で働いていた人たちが、DX開発に携わっていました。衝撃でした。「DX食堂はそこで働く従業員を変えるきっかけになる」と思いました。これから飲食店や小売店をもっとよくしたいと考える方にぜひおすすめします。