成長戦略企業インタビュー
補助金断念を乗り越えて……創業60年目の「100億円への挑戦」――吉永機械株式会社
創業60年目を迎える吉永機械株式会社(千葉県)。東京スカイツリーや国立競技場などの大型案件を支えてきた同社が「成長加速化補助金」に採択され、築50年を超える千葉工場の建て替えに踏み出しました。決断の裏にあった池永社長の想いを伺いました。
社長として、何を残すか
27歳で入社して41年。4年前、コロナ禍の只中で兄から経営を引き継いだ池永社長。「全責任が自分に来るプレッシャーはあります。でも、社員とその家族100人以上の生活を守る責任がある」。就任後は毎年、社員全員との個人面談を欠かさず、風通しの良い会社づくりを続けてきました。
「自分が社長として、何を残すべきか。考え抜いた末の答えが、築50年を超えた千葉工場の建て替えでした。これが私の役目だと思っています」
実は同社、過去には別の補助金を断念した過去があります。それでも昨年、セミナー参加を機に成長加速化補助金への挑戦を決断。「もし今回ダメでも、2回目も挑戦するつもりでした」と社長は振り返ります。
必死で重ねたプレゼン練習 ―― 想いを自分の言葉で
成長加速化補助金の審査では、経営者自身が事業計画をプレゼンテーションする場が設けられています。池永社長はこの審査に向けて、私たちシャイン総研とともに想定問答を練り上げ、本番さながらのリハーサルを何度も重ねました。
「工場を建て替え、100億円に挑戦する」――その想いを自分の言葉で審査員に届けるため、資料を読み込み、話す練習を繰り返す日々。必死に練習に打ち込む社長の姿は、伴走する私たちの胸をも熱くするものでした。
迎えた本番では、積み重ねた練習と事業への熱意がまっすぐに伝わり、見事採択。挑戦の成果は、地道な準備の先にある。私たちもそのことを改めて教えられました。
「100億」を口にした瞬間、社員の目の色が変わった
「最初は自分でも、売上10数億の会社が10年後に100億なんて無理だと思っていました。でも、ここまで来たらやるしかない」。そう語る池永社長は今後、名刺にも「100億円への挑戦」と刻む予定です。
新工場は冷暖房完備。お客様に自信を持って見せられる「見せる工場」となり、社員の働く意識も変わります。伸び盛りのレンタル事業の全国展開、名古屋・大阪への拠点づくり、若手への技術伝承――挑戦は続きます。「あと5年くらいは、忙しく走り回ることになりそうです」と社長は笑顔で語ります。
挑戦する経営者の皆さんへ
「諦めずにチャレンジしてみて。諦めたら、そこで終わりですから。成功するまでやる。諦めないことが一番大切です」
一度の不採択にも折れず、60年の歴史を次の世代へつなぐ覚悟で掴んだ採択。「100億円への挑戦」の実現を、シャイン総研も全力で応援してまいります。
※本記事は2026年8月25日の取材内容をもとに構成しています。掲載内容は取材時点の情報です。